- 元Ripple社員BobWayの質疑応答
- ✅XRPのユースケース
- ✅Ripple採用の見通し:第三国リスクの排除
- ✅なぜXRPは1000億枚なのか?
- ✅Ripple製品およびXRPの販売戦略
- ✅XRPの直接保有はあるか?
- ✅Polysignとは何か?
- ✅ゲートウェイ機能はもう使われないのか?
- ✅XRP価格は上昇するか?
- ✅Ripple社のXRP戦略は?
- ✅RippleNetではXRPを採用するか?
- ✅Ripple製品の機能:ブロックチェーンか?
- ✅Rippleが所有するXRPが無ければ、XRPは成功できない?
- ✅RippleXRPのライバルはいるか?
- ✅JPモルガンはライバルか?
- ✅ODLマーケットメイカーのリバランス方法は?
- ✅Rippleの秘めた(知られていない)価値はありますか?
- ✅RippleNetの送金の仕組み:エンドツーエンドのアトミック性
- ✅XRP元帳のユースケース – コミュニティの信用:JoelKatz
- ✅銀行によるXRP採用の道
- ✅プライベート取引の実装について
- ✅「コミュニティの信用」の仕組み
- ✅XRPの配布が価格の上昇圧力となる方法の特許
- ✅投機家にとって、XRPの価格を押し上げるものは何ですか?
- ✅XRPがブリッジ資産になれる理由
- ✅XRPの大量採用に、現在の規制環境で達成できますか?
- ✅銀行のXRPによる決済
- 特許について、お話ししましょう。
- ボブ – 私はこれらの主張を明確にするためにいくつかの助けを使うことができます(BinanceAcademy)
元Ripple社員BobWayの質疑応答

✅XRPのユースケース
消費者はCoilとオープンな価値のインターネットの明らかな効果を最初に感じるだろうと思います。
しかしXRPの最大の需要は、「①RippleNet銀行を使用している企業」および「②大量の少額支払いを送金している支払いプロバイダー」から来るでしょう。
これがブリッジ資産のユースケースを拡大し、MMがRippleNetに流動性を提供するためにXRPが購入される可能性があります。
✅Ripple採用の見通し:第三国リスクの排除
現在の国際送金では、たとえばバルバトスの「Aさん」がセントルシアの「Bさん」に支払いをおこなう場合、おおくは米ドルを介して決済がおこなわれます。
バルバトスの銀行は米国にコルレス契約があり、セントルシアの銀行も同様に米国にコルレス契約があります。
しかし、この場合にはバルバトスとセントルシアの2者間取引であるにもかかわらず、米国の法律により取引をスクリーニングする必要があります。
したがって、米国とまったく関係のない2者が取引をおこなう場合であっても、米ドルを介した取引をおこなうだけでかなり複雑なスクリーニングのコストが必要となります。
この場合、ブリッジ資産としてXRPを活用することにより、国境を越えた決済はかなりシンプルになります。
第三国を介さずに分散化されたデジタル資産をブリッジして取引をおこなうメリットは、第三国の規制に縛られずに2者間で送金を決済できることです。
✅なぜXRPは1000億枚なのか?
BobWayの記憶しているところによると、XRPの設計当時にビットコインの2100万枚は、達成したい市場規模に対して小さすぎるように感じられました。
そして、「1000億枚は十分に思え、1兆枚は多すぎるように感じた。」

✅Ripple製品およびXRPの販売戦略
この業界でもっとも重要なのは「コンプライアンス」です。Rippleではすばらしいチームをつくり上げ、規制当局と直接何年も話し合ってきました。
金融業界で2つ目にむずかしいのは慣性を生み出すことです。銀行の担当者は新しいRippleシステムを採用して失敗するとその責任は重大ですが、既に成功しているシステムを採用して失敗することはありません。
したがって、採用のためのキーポイントは潜在的な利益がリスクを圧倒するほど問題が大きなプレイヤーを探すために世界中を見回すことです。
Ripple社はそれを最も必要とされる領域を特定するのに優れています。
✅XRPの直接保有はあるか?
ブリッジ資産であるXRPを直接保有するのは、直感に反することです。
しかし、1つの理論としてXRPを直接保有することによりFX交換のためのスプレッド+手数料を半分にできる可能性があり、これがXRPを直接保有する利点とみなされるかもしれません。
✅Polysignとは何か?
たとえば、「DTCC」はカストディアンであり、株式の清算をサポートしています。しかし、DTCCはXRPの清算をサポートしていません。
Polysignは暗号資産、XRPのカストディアンであり、金融機関のセキュアな清算機能をサポートします。
✅ゲートウェイ機能はもう使われないのか?
従来の意味でのXRPゲートウェイ機能は、規制に準拠したビジネスを作成することはできませんでした。(※顧客から資産をあずかり、XRP元帳上にIOUを発行する事業体のこと。)
ゲートウェイ事業は規制上の「送金業者」に分類されるため、ゲートウェイビジネスを立ち上げることは不可能となりました。(※準拠したゲートウェイビジネスをはじめるには、世界各国で独立した規制の中で送金業者のライセンスを取得する必要がある。)
ただし、ゲートウェイ機能自体が終わりになるわけではなく、それ以外の部分でメリットを見出すことは可能。

✅XRP価格は上昇するか?
1つ言えることは、「人々は短期的にはテクノロジーの効果を過大評価し、長期的には効果を過小評価する傾向がある」という事です。
将来的にはXRPおよびその他の暗号資産の価格は急上昇する可能性がありますが、具体的にそれがいくらか?という事はわかりません。
✅Ripple社のXRP戦略は?
Ripple社のXRP戦略は、まず「EUR–(MM)–MXN」の経路から始めて、その経路を「EUR–(MM)–XRP–(MM)–MXN」に置き換えていくことです。
暗号を使うことを怖がるユーザーには従来のコルレス関係による決済を採用してもらいます。そして、同じソフトウェア上で利用できるオプションとして「低コストな暗号資産決済」を提示していきます。
ODLでは、常にXRP経路のコストが安くなることを保証する動作を構築しています。
最初のうちは、RippleNetとODLは別々の製品のように見えるかもしれません。しかし、ODLが対象としている決済サービスは、すでにRippleNetのエコシステムを活用しています。
そして、「日本、インド、メキシコ、カナダ」→「南アメリカ、東アジア」への送金は、現在米国の銀行を通して支払いを清算していますが、XRPを活用することにより大幅にコストを削減することができる可能性があります。
✅RippleNetではXRPを採用するか?
Ripple社内には、「開発」と「製品」のチームがあります。
「開発」のチームでは一連のコアテクノロジー「Rippled、RippleConnect、InterledgerProtocol、ILPコンポーネント」を作成しました。
「製品」のチームでは、これらのテクノロジーより「xCurrent、xVia、xRapid」を作成しました。
次に、Rippleのマーケティングおよびコミュニケーションチームと営業チームがこれらの製品を宣伝します。
Rippleの製品チームとマーケティングチームは、まったく同じ基盤となるテクノロジーを採用し、それらを新しい潜在顧客に対して「再製品化」して販売することができます。つまり、RippleNetの用途は拡大していきます。
なぜゲートウェイを利用しないのか?
銀行は本当に秘匿性を重視するため「パブリック型」の元帳を好みませんでした。さらに、必要なスケーラビリティを満たすために「ホストウォレット型(1つの金融機関が1つのウォレットを利用する)」に移行しました。
そして、「RippleConnect」により、事前の顧客情報の交換(KYC/AML)をできるようにしました。
さらに、ILPベースの分散型システムを活用することにより、取引当事者間で秘匿性があり非常にスケーラブルなシステム「RippleNet」を構築しました。
それぞれの利点
- XRP元帳:トランザクションの同期が必要であり、カウンターパーティリスクのない取引をおこなう際に役立ちます。
- ILPベースの製品:同期されたトランザクションごとの秘匿性とスケーラビリティが必要な場合に役立ちます。
- RippleConnectのトランザクション前メッセージングおよび支払いオブジェクト処理:これにより、金融機関は資金を移動する前に事前に取引のコストに合意することができます。
それぞれのコアテクノロジーを製品/マーケティングの観点から切り離すことにより、ロードマップを俯瞰することができます。
✅Ripple製品の機能:ブロックチェーンか?
Ripple社の製品(RippleNet、RippleNetCloud、ODL)はすべて、同期(アトミック)支払いを実装します。これが「リップル支払い」の重要な機能です。
XRP元帳とILPは同様のプリミティブ(基本要素)に基づいて構築されます。
「トランザクションハッシュ、デジタル署名、暗号化キー、元帳エントリ(アカウント・ジャーナル)」
- XRP元帳はオープン元帳であり、カウンターパーティはありません。
- ILPはプライベート元帳であり、既存の会計原則に従います。
✅Rippleが所有するXRPが無ければ、XRPは成功できない?
(BobWayの)個人的な意見ですが、Ripple社がXRPを利用するためのストックがなければXRPをグローバルなブリッジ通貨資産として位置付けるのはほぼ不可能に思えます。
そのため、Ripple社が現在おおくのXRPを保有していることは、XRPの成功にとって重要だと思います。
また、その他の暗号通貨システムは、既存のブリッジ通貨を置き換えるためのレバレッジの不足により失敗することを意味しています。
→反論:AMMであればどうか?
✅RippleXRPのライバルはいるか?
非常に昔、Rippleを購入するというオファーがありました。ほとんどの人はそれが過小評価されていると思い、独立したままでいることを選びました。振り返って考えてみると、それはいい呼びかけでした。
最大の懸念は、潜在的なパートナーと顧客が十分にはやく動いていない事です。直接的に悪意のあるライバルは見当たりません。
✅JPモルガンはライバルか?
JPモルガンは実際にはRipple社のライバルではありません。JPモルガンは内部にブロックチェーンチームがありますが、アンバーバルデ氏により運営されていました。
一方RippleNetの運営メンバーにはバンクオブアメリカメリルリンチがおり、どちらも非常に競争力のある国際銀行です。

✅ODLマーケットメイカーのリバランス方法は?
ODL市場で一方向にのみ取引が流れる場合、中間でマーケットメイキングをおこなうMMでは、一方でフィアットが蓄積し、一方でXRPが減少します。
たとえば、EUR–XRP–MXNの経路でEURが増えすぎた場合には、別の市場でEUR→MXNに変換し、MXNでXRPを購入します。
これを「リバランス」と呼びます。

✅Rippleの秘めた(知られていない)価値はありますか?
これは秘密ではありませんが、多くの人は下記の事を過小評価していると思います。
- マルチパーティのアトミック(同期)支払い
- 即時決済

✅RippleNetの送金の仕組み:エンドツーエンドのアトミック性
XRP元帳上では、RippleNetは利用可能なすべての流動性経路を認識しており、もっとも御安価なルートを計算できます。
また、エンドツーエンドのトランザクションが完全に実行され、アトミックに実行されることも保証されます。(または完全に失敗します。)
RippleNetに組み込まれているILPはオフアトミック性の元帳を処理し、エンドツーエンドのアトミック性をサポートするために、支払いの非XRP部分をXRP元帳に同期します。
実際のところ、金融システムにXRPを利用するのはエンドツーエンドのアトミック性を確保するためであり、暗号通貨自体に魔法のような効果があるワケではありません。

✅XRP元帳のユースケース – コミュニティの信用:JoelKatz
XRP元帳のDEX機能の使用を思いとどまらせることは決してありません。この機能は時代をはるかに超えており、直接的にそれを製品に組み込むことはできませんでした。
XRP元帳のDEXに組み込まれている優れた機能の1つは、コミュニティにより発行される信用(LETS)です。
≫LETS:ローカルエクスチェンジトレードシステム(外部サイト)

LETSの例:ふれあい切符
✅銀行によるXRP採用の道
「銀行」という言葉にはかなり大きな範囲があり、具体的には「大規模銀行」「中規模銀行」「小規模銀行」を区別する必要があります。
基本的な経験則として、大規模銀行は取引の秘匿性に固執しがちです。中規模銀行は「銀行家のための銀行」になる傾向があります。
小規模な銀行は、パブリックな元帳に対してそれほど抵抗を示しません。
そのため、一部の銀行がXRP元帳を使用するために秘匿性がハードルになるとは感じていません。重要なのはエコシステムを構築するのに十分な数の銀行を見つけることです。
✅プライベート取引の実装について
プライベート取引は、XRP元帳のオープンな概念(パスファインディングとマルチパーティアトミック決済)には一致しません。
パスファインディングとマルチパーティアトミック決済を実行するには、ノードがアカウンティング関係とバランス情報を知っている必要があるからです。
技術的に不可能ではありませんが、現在のところパブリックXRP元帳にプライベート取引機能を追加すべきという提案はありませんでした。

✅「コミュニティの信用」の仕組み
「コミュニティの信用」というのは、クレジットカードや航空会社のマイルのような「発行者とユーザー間の信用」ではありません。
たとえば、Aさん、Bさん、Cさんの3人がいて、AさんはBさんとCさんから非常に信用されています。
A ← B、Cから信用されている
そして、AさんはBさんに何かをしてもらい、Bさんに200円分の「借り」をつくりました。これが「IOU」です。
A:Bさんに200円分の借り(IOU)を発行
次に、CさんはAさんに何かをしてほしいと思いますが、AさんはCさんを信用していません。
そこで、CさんはBさんから200円分のAさんのIOUを買うことができます。
これにより、AさんはCさんに対して200円分の借りがある状態になります。
A:Cさんに200円分の借り(IOU)がある
それで、CさんはAさんに対してIOUで支払いをおこなうことができます。
つまり、AさんとCさんに直接の信用がなくとも、Bさんを介してIOUを取引することにより、BさんはAさんに支払いをすることができます。

つまり、誰かが誰かに対してクレジットしているなら、そのクレジット同士をマルチアトミックスワップで連結して決済することができる。
✅XRPの配布が価格の上昇圧力となる方法の特許
XRPを配布してXRPに価格の上昇圧力をかけることは、現実的に不可能なことのように思えます。そして、BobWayはそれを分析して実際にそれが不可能だと結論しました。
しかし、実際にステファンの提案を出発点として、パラメーターと中間目標を微調整することで、完全に機能すると確信できるメカニズムを考え出すことができました。
そして、RippleとBobWayはそれについての特許を取得しました。

実際にRipple社がこの技術を活用するかどうかはわかりませんが、少なくともこのような直感に反する方法があることは確かです。
✅投機家にとって、XRPの価格を押し上げるものは何ですか?

- 1.XRP市場に新規参入するマーケットメイカー:MMはXRPの「大量スタック」を購入して、マーケットに(長期的に)展開し続ける必要があります。
- 2.XRP市場に新規参入するアービトラージャー:同様に、アービトラージャーも大量のXRPスタックを必要とします。
- 3.非常に流動的な資産であるXRPを購入したいと考える企業・個人
(BobWay)個人的には、XRPの流動性が増すにつれて3.の直接XRPを保有したい人々のグループが大幅に増えることを期待しています。
なぜなら、人々がより流動的な資産を持ちたいと思うことは自然なことであり、それがお金の目的だからです。
✅XRPがブリッジ資産になれる理由

たとえば、EUR/USDの市場でマーケットメイクをおこなうために100万ドルの資本を展開する必要があるとします。
この場合、EUR/XRP/USDのブリッジをおこなうには、一般的には200万ドルの資本を展開する必要がある可能性があります。
さらに悪い事に、XRPの大きなボラティリティリスクはより大きなスプレッドを生みだすことになります。
ただし、少なくとも1つの解決策として、BobWayとRipple社が取得した特許によると、より少額のブリッジ送金を連続しておこなう(たとえば、1円を100万回送れば100万円分の送金ができる)
これにより、MMはスプレッドを提示することで無限大の利益を得られる可能性があります。
※上記は、だいぶ意訳
✅XRPの大量採用に、現在の規制環境で達成できますか?

はい、絶対に。XRPの大量採用に対するハードルはありません。
明確にしておくと、目標はエンドツーエンドに(規制に)準拠しており、各トランザクション参加者も規制に準拠していることを保証するものです。
✅銀行のXRPによる決済

PDF:デジタル資産による決済(XRP):
これは、ノストロなしで即時支払いを決済できる1つの特定の構成オプションです。
nostroアカウントは銀行にとって経済的・法的に面倒な部分であることがわかりました。しかし、銀行はリモートファンドにより通貨換算で顧客の価格を設定することができます。
彼らがそのビジネスに従事している場合、これ(XRPによる決済)は銀行にとって非常に有益である可能性があります。
銀行がエキゾチック回廊に十分な量のXRPを保有:
これは、考えられる代替案の1つです。
このモデルではXRP資金の管理を維持することで、銀行は会計関係を開いて維持する法的な煩わしさを削減できます。
xRapidのような取引所を直接経由しない場合、独自のFXおよびレーティングチームを持つ銀行のようなエンティティが価格を設定する可能性があります。
銀行がXRPを決済に利用する方法はこれだけではなく、近い将来ほかの方法についてくわしく説明します。
銀行はOTCでXRPを購入しますか?それとも一般の取引所で?:
最適なレートがある場合には、銀行はいつでも自由にXRPを購入できることを期待してください。
エキゾチック回廊で保持する必要がある具体例はありますか?:
おおくの多国籍企業が、給与支払いをおこなうために事前にnostroアカウントを開設し、資金を保有します。多くの場合、給与日のはるか前に資金を提供する必要があります。
特許について、お話ししましょう。

✅特許を取得したメカニズム
- 1.完全に偏りがなく、どのトレーダーにも平等に作用します。
- 2.価格の安定性を強制せず、それぞれの市場は標準的な需要と供給のダイナミクスに従います。
- 3.この特許は、実際にブリッジ支払いに流動性をもたらすトレーダーが供給する資金のリスクを助成するだけです。
- 4.XRPの展開において綿密に効率的であり、これによりXRPの価格に下落圧力がかかるのを防ぎます。
また、これは金融特許ではなく、任意のリソース(プールの水、土など)にも適用可能であることに注意してください。
→考察:たとえば、取引を極小サイズに切り分けることで、MMはほとんどゼロに近いレベルの資本でおおくのスプレッドからの利益を得ることができるのではないか??
✅なぜ、その特許について言及するのか?
私(BobWay)がその特許について言及するのは、XRPを主要なブリッジ資産の位置に追いやることができる「少なくとも1つのメカニズムが存在する」ことを納得させるためです。
RippleNetがXRPをブリッジ通貨ポジションとして駆動するために必要な「最後のアルゴリズム」を発見したと思います。
しかし、それが「最後のアルゴリズム」でない可能性があります。
なぜなら、「ビザンチン将軍問題」を解決する「ビットコインアルゴリズム(PoW)」が生まれた後に、それをもとにして「PoS」や「RippleConsensus」が誕生しました。
つまり、BobWayの特許は問題の解決法を発見した最初のアルゴリズムであり、さらに改良を加えて最適化されたものが登場することが予測できるからです。
他の暗号資産はライバルでない理由
Ripple社以外の暗号通貨チームは、彼らの通貨をブリッジ資産に追いやるための十分なリソースを持っておらず、さらにエコシステムの経済学を十分に理解していません。

✅特許の仕組みの類推
これは、任意の送金経路がもっとも安い送金パスとなるように、ジャストインタイムでXRPの流動性を提供するためのシステムのように聞こえます。
つまり、マーケットメイキングにおいてMMはより少ない資金からおおくのスプレッドを稼ぐことが利益の最大化につながります。
→つまり、XRPを流動性のハブとして(たとえば、x-Assetsのように)XRP対その他の資産で流動性メイキングをおこなうことで、MMの利益を最大化できる?
そして、マーケットメイカーが継続的に売り注文を出すには、売るための資産を永久的にHODLしておく必要があります。つまり、売った分と同じ量の資産を常に買い戻す必要があります。
→x-Assetsがあれば、XRPのみでマーケットメイキングをおこなうことができる??

✅MMがXRPに上向きの圧力をかける理論
市場に十分な流動性があるとき、MMはXRPとフィアットのマーケットメイキングにより利益を得ます。そして、MMが十分な利益を上げているとき、その他の新たなマーケットメイカーは市場に参加したいと思います。
新規のMMが市場に参加するとき、マーケットメイキングのために新規のXRPを購入します。これが、上向きの圧力となります。

✅市場が一方向に傾くことは?
もちろん、支払い方向の偏りによって市場価格が一方向に傾くことがあります。しかし、その時逆方向の支払いはより安い価格で支払いをおこなうことができるインセンティブがあります。
そのため、XRP流動性に対して流れ込む取引のバランスは、市場原理により自然にバランスすると考えられます。
✅XRPインセンティブが市場に上昇圧力をかける理由
たとえば、MMが【フィアット–フィアット】 のペアで1000ドルの流動性を提供して1ドルの利益があるとします。
このとき、【フィアット–XRP–フィアット】のペアで1000ドルの流動性を提供しても96セントの利益しか得られないとします。
この場合には、MMは利益を得るためにXRPを購入する同期がありません。
しかし、このときRipple社が1000ドルの流動性にたいして5セントのインセンティブを与えるとします。すると、MMは【フィアット–XRP–フィアット】のペアで1.01ドルの利益をあげることができます。
このような状況にあるとき、Ripple社が追加の5セントをインセンティブとして支払うことで、より多くのMMを市場に惹きつける可能性があります。
これが実際に「鶏と卵」の流動性問題を解決し、XRPに大きな流動性をもたらす可能性があります。

→実際には、現在はXRPクレジットラインがODLで提供されています。
実際にXRPにマーケットメイキングのインセンティブが与えられた場合、ブリッジ資産としてXRPはマーケットメイカー間を行き来することになります。
そして、XRPはマーケットメイカー間でやり取りするために完全に理にかなっていることを理解しておく必要があります。
✅XRPのブリッジ資産のアイデアについて

ボブ – 私はこれらの主張を明確にするためにいくつかの助けを使うことができます(BinanceAcademy)

✅一元化されたコンセンサスについて…
実際には、RippleNetには一元化されたコンセンサスのようなものは存在しません。
RippleNetのILPは、同期された支払いプロトコルであり、それは会計関係を共有する当事者間の合意に依存しています。
支払いの同期はILPの公証コンポーネントによって処理されます。公証人には時間の管理にのみ責任があり、トランザクションの他の重要な部分は処理しません。

✅XRPのコンセンサスプロセスについて
詳細は下記をごらんください。

【Bob’s Book Club】

✅BobWayの経歴
BobWayはもともとは2010年にBitcoinフォーラムに参加していました。そして、2013年6月にRippleに参加し、創業者から数えて10人目の採用者になりました。
- 元統合エンジニア
- トランザクション前メッセージングシステムの設計
- RippleRestAPIの設計
- RippleConnect/xCurrentの設計
- RippleConnectの最初のプロダクトマネージャー
- Rippleリサーチの元メンバー(ILPアトミックモード、XRPブリッジ資産インセンティブ分析)
- 銀行セールスに移行後のセールスエンジニア
- 最終的に、Rippleリサーチ、エンジニアリング、法務チーム間の知的財産ラングラー(口論者)

【続き】


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