Interledgerの仕組み
Interledgerのしくみは『異なるネットワークに属するコネクタ同士が、信頼を伝搬して送金者から受益者にシームレスに送金をおこなう』という仕組みです。
厳密に言えば『Interledger』それ自体は「プロトコル(規格)」であり、ネットワークではありません。
Interledgerプロトコル(規格)にもとづいてソフトウェアを実装することにより、Interledgerネットワークを構築することができます。例:RippleNet,Mojaloop,など
Interledgerのネットワーク全体としては、パブリックインスタンスとして「TheInterledger」と呼称され、それぞれ個別のInterledgerネットワークとしては「RippleNet,Mojaloop,など」があります。
- Interledger全体のパブリックインスタンス「TheInterledger」
- 個別のネットワーク「RippleNet,Mojaloop,etc…」
Interledgerプロトコルスイート:
- パブリック、またはプライベート参加者のネットワーク間で使用できる。これらのプロトコルを使用するためにすべての参加者が接続する必要のある単一のネットワークはありません。e.g.RippleNet,Mojaloop
TheInterledger:
- 一貫性のあるグローバルな金融インフラストラクチャを提供しようとするInterledgerプロトコルスイートのパブリックインスタンス(実体)の名前です。
- 理想的には、Interledgerに接続している人は誰でも、それぞれが選択した基盤となるシステムと通貨を使用して、他の人と取引できる必要があります。
Interledgerプロトコル全体としては、「プロトコルスイート(プロトコルの集合体)」であり、①Applecation層、②Transport層、③Interledger層、④Link層、それぞれのプロトコルの集合体としてInterledgerプロトコルを形成している。
- 1.Application層(SPSP)
- 2.Transport層(STREAM)
- 3.Interledger層(ILPv4)
- 4.Link層(BTP)
Link層:
Link層は、元帳アカウントの双方向認証通信を提供するプロトコルです。
- ①Interledgerプロトコルデータのパケット(ILPパケット)
- ②未払いの残高の決済に関する情報
上記の2つの情報を伝達します。
Interledger層(ILPv4):
Interledger層は、送信者から1つ以上のコネクタを経由して受信者まで、チェーン内のすべての参加者を通過し、通貨の金額、ルーティング、および支払いの各ステップが時間内に到着するか期限切れになるかに関するプロトコルです。
Interledger層ではその上下のレイヤーである「Link層」と「Transport層」をそれぞれ抽象化するため、プロトコルは「ILPv4」の1つだけしか存在できません。
Transport層:
トランスポート層プロトコルは、送信者と受信者のエンドツーエンド通信に使用され、コネクタが関与することは想定されていません。
- InterledgerProtocol層で使用される条件とフルフィルメントを定義する
- パケットをグループ化して再試行し、目的の結果を達成する
- 支払いの実行為替レートの決定
- パケットを送信できる速度に、どのくらいの量で適応するか
- データの暗号化と複合化
Transport層では、上記の内容を実行します。
Applecation層:
アプリケーション層のプロトコルは、支払いを完了するために技術的に必要な最小限の情報以外の詳細情報を伝達します。
- ①宛先アカウントの発見(どのアカウントに送金するか?)
- ②仕向け地金額交渉(手数料・為替レートでどれだけ届けるか?)
- ③トランスポートプロトコルの選択と関連する詳細情報の通信
- ④オプションで、その他の必要な情報
個別のInterledgerネットワークが接続され、「TheInterledger」を構成する
最終的には、あらゆる価値転送のためのネットワーク(RippleNet,Mojaloop,etc.)が相互接続され、「TheInterledger」の出現がみられる可能性があります。
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