RippleXRPの将来的な成功に必要なもの
:ODL送金の仕組み
このページでは、「RippleXRPの将来的な成功に必要なもの:ODL送金の仕組み」について、わかりやすく解説をおこないます。
RippleNet:On-Demand-Liquidityの仕組み
RippleNet ODL送金の仕組み
- 送信者は、価格設定とFXに関する見積もりを要求します。
- Rippleのテクノロジーはすべての関係者の価格とFXを計算し、見積もりを送信者に返します。
- 送信者は見積もりを受け入れ、支払い指示を送信して、支払いを開始します。
- 送信側の取引所は送信者のアカウントから借方に記入し、その金額(手数料を差し引いた金額)をXRPに変換します。
- XRPは、送信側の取引所から受信側の取引所にXRP元帳を介して送信されます(3秒で決済されます)。
- 受信側の取引所は、XRPを現地通貨に変換し、送信者のアカウントに入金します(手数料を除く)
- Rippleのテクノロジーは、受け取った金額が正確であることを確認し、必要に応じて送信者のアカウントにチャージします。
- 受信側の取引所は、支払いを受信者に転送します。
- 受取人は、必要に応じて支払いを転送します。
- 送信者と受信者は、トランザクションが完了したことを確認します。
これが、現在Ripple社より公開されている「RippleNet:ODL送金の仕組み」だが、かんたんに言えば、
- FXレートの固定(保証)
- 2か国の暗号資産取引所によるFX交換/決済
このように単純に、暗号資産取引所を介してFX決済がおこなわれているだけのシンプルな仕組みですね。
国境を越えた支払いの現状と将来
現状の「国境を越えた支払い」においては、特に高額なB2B決済において、コルレス銀行方式による決済がコスト効率にすぐれており、主流の決済方式となっています。
しかし、現在はあらたな決済プロバイダーとして「決済アグリゲーターモデル」が台頭しており、将来的には「決済アグリゲーター間の決済ネットワーク」としてRippleXRPが活用される可能性があります。
XRPの価格変動リスクは、大量の現物XRPを保有するRipple社が貸し出す「Line-of-Credit」で解決可能か?
- 現地通貨でなく、RippleXRPを利用する意味とは?
RippleXRPの予測される将来性
- 新たなODL送金方式の公開
- コストを抑えるため、XRPによる直接決済を採用するようになるか?
⇒バックエンド・ネットワークにおける、XRP決済が主流に? - CBDC⇔XRP⇔CBDC の金融機関向け決済システムが生まれるか?
⇒主要な流動性プロバイダーは、XRPと現地通貨を保有する
現地通貨とXRPを持つ流動性プロバイダーの台頭
MM:マーケットメイキングのための「ソフトウェア・システム」の発展により、現地通貨とXRPを保有する「流動性プロバイダー(マーケット・メイカー)」が台頭し、市場に効率性がもたらされる。※スプレッドの縮小・流動性の拡大
新たなODL送金の公開
現在Ripple社により公開されている「ODL:On-Demand-Liquidity」の方式は、「暗号資産取引所の流動性を活用したマーケットメイキング」を活用していますが、将来的にはさらにコスト効率の優れた送金方式がローンチされる可能性があります。
外国為替(FX)市場における国際送金・プレイヤー
外国為替(FX)決済市場を通じた国際送金は、複雑に入り組んだ利害関係によるシステムの一部です。
外国為替市場でトップ10の通貨トレーダーは、下記のとおりです。
外国為替市場でトップ10のトレーダー
2020年6月の統計
- 1.JPモルガン(アメリカ) 市場占有率 – 10.78%
- 2.UBS(スイス) 市場占有率 – 8.13%
- 3.XTXマーケッツ(イギリス) 市場占有率 – 7.58%
- 4.ドイツ銀行(ドイツ) 市場占有率 – 7.38%
- 5.シティ(アメリカ) 市場占有率 – 5.50%
- 6.HSBC(イギリス) 市場占有率 – 5.33%
- 7.ジャンプトレーディング(アメリカ) 市場占有率 – 5.23%
- 8.ゴールドマン・サックス(アメリカ) 市場占有率 – 4.62%
- 9.ステートストリートコーポレーション(アメリカ) 市場占有率 – 4.61%
- 10.バンクオブアメリカメリルリンチ(アメリカ) 市場占有率 – 4.50
世界金融のお膝元であるアメリカの国際商業銀行は、かなりの規模を占めています。
おもな外国為替市場の参加者としては、
おもな外国為替(FX)市場参加者
- 一流の大手商業銀行:超大規模取引
- 小規模な銀行、大規模な多国籍企業(さまざまな国のリスクをヘッジし、従業員に支払う必要がある)
- 大規模なヘッジファンド
- 一部の小売マーケットメイカー
決済金額の規模によりマーケットがわかれており、規模が大きくなるほどスプレッドが縮小する傾向があります。
その他の市場参加者
- 年金基金、保険会社、投資信託など、機関投資家
- 中央銀行:金融安定化のために外貨準備など、為替に介入する
- 外為ブローカー
- 国際送金会社/両替所
外国為替市場では、多国籍な営利企業は「商品やサービスの支払い」のために外国為替を求める必要があり、外国為替の重要な部分を占めています。
貿易の流れは、通貨の為替レートの長期的な方向性における重要な要素です。
取引通貨ごとの取引割合
やはり、米ドル、ユーロ、日本円といった主要通貨が取引割合のほとんどを占めており、それ以外のマイナー通貨が35位まで続いています。
大多数の取引については、通貨市場の店頭(OTC)により取引され、世界中の銀行が取引に参加しています。
Ripple社が狙っている市場
特にRipple社は、エキゾチック通貨に低コストな流動性をもたらすことに焦点を絞っているようです。
エキゾチック通貨の「低額な決済」については、各決済地域ごとの「決済アグリゲーター」などが決済を担っているようです。
銀行がRippleNetに参加するメリットは、
- より低額な国際決済コスト
- 比較的簡単なAPIによる統合
ODLを活用しない場合でも、銀行はRippleNetに参加することで競争力のある決済コストを手に入れることができるメリットがあります。
RippleNetのGPSG
- バンクオブアメリカメリルリンチ:アメリカ
- Santander:スペイン、ヨーロッパ、南アメリカ、北アメリカ、アジア
- UniCredit:イタリア、など
- Standard Chartered:インド、オーストラリア、中国、英国南アフリカ
- Westpac Banking Corporation:オーストラリア
- Royal Bank of Canada:カナダ
- Canadian Imperial Bank of Commerce(CBIC):カナダ
- MUFG:日本
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