Interledger財団とは何か？Ripple社との関係は？

Interledger財団とは何か？
Ripple社との関係は？

 

✅このページで解決する疑問

Interledger財団について知りたい人 Interledgerファンデーションとは何だろうか？ どんな活動をしている団体なのか？ Ripple社やXRPと関係あるのかなぁ？

こういった疑問にお答えしていきます。

 

✅このページの信頼性について

このページを書いている私は、過去４年間をとおして暗号資産（仮想通貨）の調査を専門としており、解説している内容の信頼性はあるかと思います。

※ただし、あくまで個人の調査にもとづく見解であり、内容の正確性を保証するものではありません。さらに、投資に関する助言を目的としたものではありません。

くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします。

 

Interledgerファウンデーションとは何か？活動内容

Interledger財団（ファウンデーション）とは、2021年４月14日に設立された「Interledgerの管理と提唱、およびグローバルな金融包括の実現」を目的とした非営利団体です。

 

✅Interledger財団の活動内容とは？

Interledgerファウンデーションとは何か？その活動内容は、次のとおりです。

Interledgerファウンデーションの活動内容 ✅金銭的な相互運用性（Interledger）の推進 ✅銀行口座を持たない人へ金融包括をもたらす ✅コンテンツクリエイターとビジネスイノベーターへの公平な支払い

以上の３つが、Interledgerファウンデーションの主な活動内容です。

 

この活動内容を別の言い方で言ってしまえば…、

①Interledgerの推進 ②mojaloopによる金融包括 ③WebMonetization（Coil）によるWeb支払い

これらの３つに集約されます。

✅活動資金はCoilおよびRipple

Interledgerファウンデーションの公式サイトによると、「Coil社」および「Ripple社」より資金提供を受けていることが伺えます。

Interledgerファウンデーションの人事

Interledgerファウンデーションの人事として、次のとおりです。

✅元Ripple社の関係者とビル＆メリンダゲイツ財団の副所長が取締役に

Interledgerファウンデーション人事で注目すべきポイントとして「元Ripple社の関係者とビル＆メリンダ・ゲイツ財団の副所長が取締役」であることです。

Interledgerファウンデーションの人事 ステファン・トーマス： Interledgerの共同作成者、元Ripple社CTO、Coil創設者兼CEO クリス・ラーセン： Ripple社の会長 コンスタンチン・ペリク： ビル＆メリンダ・ゲイツ財団の金融サービス副所長 マハ・バホウ： ヨルダン・ペイメント＆クリアリングカンパニー（JoPACC）のCEO エヴァン・シュワルツ： Interledger財団の会長、Interledgerの共同作成者、元Ripple社員（ソフトウェア開発者） ブリアナ・マーバリー： Interledger財団の事務局長

以上のとおり、InterledgerおよびRipple、ビル＆メリンダ・ゲイツ財団、JoPACC、の各関係者が名前を連ねています。

Interledgerファウンデーションがサポートする活動内容

具体的には何を支援しているのか？

Interledgerファウンデーションが具体的に何を支援しているのか？と言えば、次のとおりです。

Interledger財団の支援対象 ✅１．Grant for the Web（基金） ✅２．Cinnamon ✅３．Coil ✅４．Mojaloop Foundation

それぞれの支援対象について、順番に解説をおこないます。

✅１．Grant for the Web（基金）

「Grant for the Web」は、Webマネタイズにおけるオープンで公正かつ包括的な標準とイノベーションを後押しするための基金です。

「Grant for the Web」は、Webマネタイズ分野におけるオープンで包括的な標準とイノベーションを開発するチームに資金を提供しています。

Grant for the Webの支援対象

Grant for the Web基金による支援対象として、次のとおりです。

• ①コンテンツクリエイターのWeb収益化のためのオープンな取り組み
• ②コンテンツのファンとサポーターによる公正な支払い方法

Grant for the Web基金では、公正でオープンなWeb収益化および支払いのための標準を実現するための資金をサポートしています。

≫実際の支援対象（英語サイト）

✅２．Cinnamon

Cinnamon（シナモン）は、ビデオ共有プラットフォームであり、クリエイターが広告なしでビデオを作成、共有、配信、収益化できるようにするツールです。

CinnamonではWeb収益化プロバイダーである「Coil」を使用して、コンテンツ作成者にマイクロペイメントで支払いをおこないます。

2019年にデラウェア州で設立され、チェコ共和国のプラハに拠点を置いています。

※現在はβ版です。

≫Cinnamonの紹介記事（英語）

✅３．Coil

CoilはInterledgerProtocol（ILP）を使用して、「アーティスト、パブリッシャー、ゲーマー」に対するストリーミングブラウザ支払いをおこなう新たなコンテンツプラットフォームです。

Coilは広告とペイウォール、およびトラッカーのないコンテンツプラットフォームです。

✅４．Mojaloop財団

Mojaloop財団は、ビル＆メリンダ・ゲイツ財団とRipple社の支援により実現した非営利団体であり、モバイルマネーサービスの相互運用性と金融包括の実現に向けて活動しています。

MojaloopはInterledgerに基づいて構築されたデジタル決済用のオープンソースプラットフォームであり、あらゆる通貨転送システム相互運用性を実現します。

 

Interledger対応のアプリケーション

Interledger対応のアプリケーションとして、次のとおりです。

Interledger対応のアプリケーション Coil： Web Monetizationによるマイクロペイメントアプリ。 Grant for the Web： Mozilla、Creative Commons、Coil、の支援による、オープンなWeb収益化のための基金 RippleX： Ripple社による支払いの統合を容易にするツール、サービス、プログラムの支援と提供 GateHub： Interledgerを介したWeb収益化を提供するウォレットサービス Uphold： Web Monetization（ILP）対応ウォレットおよびアカウントのプロバイダー Pumaブラウザ： CoilとInterledgerを搭載したWebブラウザ

 

Interledgerの開発者向けツール

Interledgerの開発者向けツールとして、次のとおりです。

Interledgerの開発者向けツール Interledgerコネクタの実装：Interledger財団 Interledgerアプリによる支払い：Github Moneyd Interledger開発者コミュニティ：Slack

 

Interledgerに関する補足情報

Interledgerに関する補足情報として、次のとおりです。

✅Interledgerは元々Ripple社員が開発したもの

Interledgerは、異なる元帳間の相互運用性を生みだすためのプロトコル（標準）のことですが、その開発者は次の２人です。

Interledgerの開発者 ステファン・トーマス： 元Ripple社CTO、Coil創業者兼CEO、Interledger共同作成者 エヴァン・シュワルツ： 元Ripple社のソフトウェア開発者、Interledger共同作成者

元々はRipple社の社員が開発した「Interledgerプロトコル（ILP）」ですが、現在はInterledger財団および関連する企業・団体により、その標準化が進められています。

 

✅InterledgerによるXRPの活用はあるのか？

Interledger Ver.4の仕組みでは、異なる価値を細切れの「ILPパケット」として転送し、コネクタ間で高頻度に価値の決済をおこなう仕組みです。

もともと、XRPは異なる価値の転送のための「ブリッジ資産」として設計されており、Interledgerの仕組みでXRPが活用される可能性は十分にあります。

≫暗号資産XRPは、価値取引ネットワークの血液

 

Interledger財団とは？：まとめ

解説した内容のまとめ

ここまで解説してきた通りInterledger財団とは、オープンで公正なWeb収益化の促進と世界中の金融包括を実現するための「非営利団体」です。

具体的には、

Interledger財団のおもな活動内容 ✅①CoilとRippleによる資金提供 ✅②Grant for the Web、Coil、Cinnamon、Mojaloop、のサポート ✅③Interledger開発ツールなど、リソースの管理

以上がInterledger財団のおもな活動内容となります。