Interledger、SideChain、相互運用性の違いと開発状況【まとめ】

 

Interledger、SideChain
相互運用性の違いと開発状況【まとめ】

Interledger、XRPまわりの相互運用性の開発として「Interleder、Mojaloop、SideChain、など…、」色々ありすぎてわかりにくい!

というワケで、現況をざっくりとまとめてみました。

Interledger

Interledger v1

現在のRippleNetで利用されている(と言われている)資産ロック&解放による初期のInterledger仕様による、クロスレジャー決済。

Interledger v4

ストリーミング支払いに対応し、コネクタ間の「ILPパケット送信+PayChan等」による極小額高頻度決済を使用したリアルタイム決済の方式。

おそらく将来的に幅広い範囲で使用され、「価値のインターネット:IoV」を実現するだろうと思われるもの。

Interledger Rafiki

ウォレットプロバイダーがRafikiを実行することにより、開発者はAPIを介して手軽にInterledger決済を組み入れることができるようになります。

RafikiはInterledgerをより利用しやすくするためのInterledgerAPIの包括的なセットを公開するオープンソースパッケージ」のことです。

Mojaloop

ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援により実現した、モバイルマネーの相互運用性/金融包括を目的としたInteledgerの実装。Mojaloop財団により管理されている。

HyperledgerQuilt

InterledgerのエンタープライズクラスJava実装。エンタープライズでInterledgerを活用する際に活用されるものです。

XRP SideChain

2021年にRipple社CTO David Schwartz氏により提案された「XRP SideChain」は、マルチシグウォレットを活用することにより、「フェデレーター」と呼ばれるマルチシグアカウントの管理者の連盟により、サイドチェーンとXRPメインネットで相互に資産をやりとりすることができる仕組みのことです。

メインネットのネイティブ資産である「XRP」、サイドチェーンに設定された別のネイティブ資産、および発行された資産(トークン)まで、お互いのチェーンを超えて相互に目的のアカウントに送信することができます。

チェーン間の資産の移動は、Gatewayとなるフェデレーターの信頼により成り立ちます。

 

InterledgerとSideChainの違いは何か?

XRP SideChainは、マルチシグアカウントを活用することにより「フェデレーター」を介して資産をXRPメインネットとサイドチェーン間でやり取りできる仕組みです。

例)CBDCプライベート元帳をサイドチェーンとして運用すれば、XRP元帳のDEX機能を介して金融機関はクロスボーダー決済をおこなうことができるかもしれない。

 

Interledgerは、XRPとはまったく別の元帳上に発行された資産を、信頼できるエスクローなどを介してILP元帳上に抽象化することにより、コネクタ間の信頼の伝搬により目的のアカウントまでクロスレジャー決済をおこなうことができる仕組みです。

例)銀行元帳、CBDC、モバイルマネー、デジタル資産、その他の資産、それぞれの2者間の信頼を拡張(Ripple:波打つ)ことにより、あらゆる資産を自由に目的の送信先に送ることができるかもしれない。

 

※SideChainで相互運用できるのは、あくまでメインネットとサイドチェーン上の資産のみ。Interledgerはすべての元帳を包括するもの。

 

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