Interledgerの徹底調査
このページでは、Interledger技術に関する徹底調査をおこない、その情報を公開しております。
Interledgerの概要
デジタル資産・決済システム・ブロックチェーン上のあらゆる資産を相互接続するためのプロトコルであり、W3C Interledger Payments Community Group により標準化が進められています。
ILPv4の利点
InterledgerProtocol:ILP には、いくつかのバージョンがあります。
ILPv1
ILPv1:Ver.1は、最初に作成されたILPのバージョンであり、元帳のハッシュタイムロック同意(HTLA)に基づく支払い方法に焦点を当てています。
これは、高額で信頼性のある支払いに適した決済方法であり、Ripple社の国際支払いソリューションRippleNetや、MojaloopではILPv1を採用しています。*
ILPv2、ILPv3
ILPv2、およびILPv3の仕様は考案されましたが、実際に活用されることはありませんでした。
ILPv4
ILPv4では、実際の決済元帳をILPから切り離し、ILPパケットを転送することで支払いをおこないます。
非常に少額な支払いである ILPパケット を ILPネットワーク上で高速でルーティングし、送信者から受信者まで支払いを転送します。
ILPv4は、信頼できないノード間の少額決済の用途に向いており、「オープンインターレジャー」として開発がおこなわれています。
Interledgerの採用
Interledgerの採用は、次のとおりです。
RippleNet
米国カリフォルニア州に本拠を置くフィンテック企業である Ripple社 が提供するエンタープライズ向けの国際支払い・および決済ネットワーク
決済にはIneterledgerが採用されています。
Coil
元Ripple社CTO ステファン・トーマス氏が2018年に設立したベンチャー企業
広告に依存しない新たなWEB収益化モデルとして、【WebMonetization】と呼ばれるストリーミングペイメント技術にInterledgerを採用しています。
HyperledgerQuilt
HyperledgerQuiltは、Linux Foundaiton が主催する Hyperledgerプロジェクトにおける、InterledgerのJava実装です。
Hyperledgerに相互運用性をもたらします。
Mojaloop
ビル&メリンダ財団 および ロックフェラー財団 などが初期スポンサーとして参加する、新興国地域での金融包括を目指すプロジェクト。
おもに新興国のモバイルマネーサービスのInterledgerによる相互接続をおこない、手数料の削減と相互運用性の向上を目指している*
ウエスタンユニオンなどの送金サービスと、モバイルマネーサービスのシームレスな接続を目指しており、Interledgerを採用している。
Interledgerの競合プロジェクト
Interledgerに競合するプロジェクトとして、次のとおりです。
【Interledgerの競合プロジェクト】
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