ブロックチェーンの相互運用性
✅R3 Cordaの考察
相互運用性とは、異なるシステムが相互に情報を交換し、利用する能力 の事である。
異なるシステム間で相互に情報を交換し、利用するためには、
- ①外部のコンセンサスプロセスで発生した意味を正確に引用する
- ②完全にファイナリティがあり、ロールバックしない
この2点を保証する必要がある。

Blockchain Interoperability: Towards a Simpler Debate
Read why the journey to an interoperability strategy for our industry starts with a tactical first step and Corda Settler could be that breakthrough.
現在の多くの相互運用プロトコル
現時点で、Interledger、Polkadot、Sidechains、Ion、Cosmos、といった多くの相互運用プロトコルが提案されているが、どれも限定的な利用にとどまっている。
相互運用性プロトコルを実現するために必要なもの
相互運用性プロトコルを実現するために必要な情報は…、
- ①どのネットワークで?
- ②どの口座上で?
- ③どのタイミングで?
最低限この3つの情報を解決する必要があります。
これを実現するために必要なことは、取引の当事者である2者が、お互いに合意できる取引結果の証拠を確認できることです。
例)
- ①RTGS送金であれば、署名済みのISO20022形式の電文に合意する。
- ②XRP元帳のようなBFT元帳であれば、LCL(最終クローズ元帳)の履歴に合意する。
- ③ビットコインのようなPoW暗号資産であれば、n認証済みのトランザクションに合意する。
このように、取引の当事者間で事前に決められた証拠の合意があれば、異なるプラットフォーム間で相互運用性を確保することができます。
シンプルに、R3Corda上の2者間の債務を決済するには、CordaSettlerアプリ上で2者が合意するネットワーク(たとえば、XRP)により決済をおこなうだけです。
✅IBMの見解
完璧な相互運用性を生み出すには、「すべてを統合する1つのAPI/プロトコル」を開発し、そのプロトコルをすべてのプラットフォームに一貫して採用させる必要がある。
→ただし、それには何年もかかる。
直近で実現可能な相互運用性は、同一のエンタープライズブロックチェーン内で、異なるベンダーが提供するシステム同士の相互運用性だろう。
https://www.ibm.com/blogs/blockchain/2018/10/blockchain-interoperability-i-do-not-think-it-means-what-you-think-it-means/
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