RippleNetの仕組み:流動性プロビジョニング/コスト削減モデル

RippleNetの仕組み:流動性プロビジョニング/コスト削減モデル

このページでは、
RippleNetの仕組み:流動性プロビジョニング/コスト削減モデル
について、わかるように解説します。

 

このページでわかること:

  • RippleNetの流動性プロビジョニング
  • RippleNet(XRP)のコスト削減の仕組み

この2つがはっきりと分かるようになります。

 

このページの要点をチェック:

  • 銀行は「コルレス」「第三者」「XRP」の流動性を活用できる
  • 銀行は貸借対照表にXRPを保持する(最大の支払いを処理するために十分な量)
  • 銀行は保持しているXRPに対して独自の市場を作る

RippleNetの仕組み:流動性プロビジョニング

RippleNetにFX流動性を提供する流動性プロビジョニングとして、次のとおりです。

※プロビジョニング=適切な資産の割り当てのこと

RippleNetの流動性プロビジョニング:

  • 1.コルレス銀行関係:大規模な送金回廊
  • 2.第三者による流動性:中規模な送金回廊
  • 3.デジタル資産XRP:エキゾチックな送金回廊

1.コルレス銀行関係:

大規模で戦略的な送金回廊に最適

コルレス銀行関係:銀行間の法定通貨による協力関係により、RippleNetのマーケットメイキングをおこないます。

  • 既存のノストロ関係を利用する
  • 銀行はFXによる収益を得る
コルレス銀行関係による流動性は、大規模で戦略的な送金回廊でのマーケットメイキングに適しています。

2.第三者による流動性の協定:

中規模の送金回廊に最適

第三者との流動性協定により、RippleNetのマーケットメイキングをおこないます。

  • ノストロ銀行関係を合理化する
  • 高コストな流動性を克服する
第三者との協定による流動性は、中規模の送金回廊での送金に適しています。

3.デジタル資産XRPによる流動性:

エキゾチックな送金回廊に最適

暗号資産XRPにより、RippleNetのマーケットメイキングをおこないます。

  • 高速、スケーラビリティ、低コスト
  • ノストロ関係なしで拡張できる
デジタル資産XRPによる流動性は、エキゾチックな送金回廊でのマーケットメイキングに適しています。

RippleNet/XRPのコスト削減モデル

出典:The Cost-Cutting Case for Banks (Ripple) – 2016

RippleNetのみを使用した場合(XRPなし)

国際送金インフラコストを33%削減できる

RippleNetを活用することにより、現在の国際送金インフラと比較して33%のコストを削減することができます。

流動性コスト:3.1ポイント削減

  • RippleNetを使用すると、国境を越えた「飛行中」の期間(2日間)がなくなります。
  • ノストロ口座への資金調達時間(1日)はまだ保持されています。
全体として、RippleNetは流動性コストを65%削減します。

支払い操作によるコスト:2.1ポイント削減

  • ローカルの支払いにかかるコストは残りますが、RippleNetは決済関連の例外処理と取引の失敗にかかる人件費を大幅に削減でき、支払い操作コストの48%を削減できます。
  • 例外処理と失敗の減少は、RippleNetによって可能になったコミュニケーションと調整の改善に起因するものです。
これにより、RippleNetは支払い操作コストを48%削減します。

バーゼルⅢによるコスト:最大99%削減

  • 国境を越えた区間の資金の飛行時間がないため、関連するバーゼルⅢのコストを99%削減することができます。

さらに、デジタル資産XRPを活用すると…、

国際送金インフラコストを42%削減できる

デジタル資産XRPを使用すると、最初はボラティリティが高いと仮定しても、現在のシステムと比較して42%のコストを削減することができます。

流動性コスト:99%削減

  • デジタル資産XRPを使用すると複数のノストロ口座が必要ないため、冗長な流動性コストが1つのXRPアカウントにまとめられます。
  • XRPなしでRippleNetを使用する場合と比較して、XRPを使用するとノストロ口座に最大1日の資金の追加調達時間が不要になります。
  • 銀行が必要なサイズの支払いをサポートできるRTGSシステムとXRP取引所にアクセスできる限り、関連する流動性コストの99%を削減できます。
  • 銀行は最大の支払いを処理するために十分な量のXRPを貸借対照表に保持し、必要に応じてリアルタイムに取引所から補充することができます。
XRPを活用することで、流動性コストを最大99%削減できます。

外国為替コスト:現在の為替市場と同程度になる

  • XRPの流動性が高まるにつれて、FXスプレッドは現在の為替市場と同程度に収束すると想定されています。
  • 銀行は、バランスシートに保持されているXRPに対して独自の市場を作ると想定されています。
XRPの独自の為替市場が作られると想定されています。

財務業務コスト:4.2ポイント削減

  • XRPを使用すると、ノストロ口座が不要になるため、銀行は現金管理と口座維持コストを簡素化して最大74%削減できます。
  • XRP自体は引き続き使用されますが、保管される通貨の数が減少することにより法定通貨のオーバーヘッドも減少します。ある程度のオーバーヘッドが必要です。
  • より多くのノストロ口座を持つ銀行は、財務貯蓄からより多くの収益を得ることができます。
XRPを活用することで、財務業務コストを最大74%削減できます。

支払い操作コスト:RippleNetのみと同じ

  • 支払い操作のコストは、RippleNetのみを使用した場合と同じです。
  • ローカル決済のコスト および 決済以外の問題による貿易の失敗に関連する費用が残っています。

バーゼルⅢによるコスト:RippleNetのみと同じ

  • RippleNetのみですでに資金の飛行時間を最小限に抑えているため、バーゼルⅢによるコストはXRPの使用によって変化しません。

通貨ヘッジコスト:3.8ポイント増加

  • (XRPという)新しく、潜在的に流動性のある資産をヘッジする必要があるため、最初のうちは通貨ヘッジコストがかかる可能性があります。
  • このモデルでは、通貨ヘッジが現在の流動法定通貨の5倍の費用がかかることを前提としています。
  • XRPの流動性が高まるにつれて、ヘッジコストは時間とともに改善されます。
  • すべての銀行がヘッジを希望するわけではありません。
XRPの通貨ヘッジのために、通貨ヘッジコストが152%増加します。

さらに、XRPの取引市場が十分に成熟した場合..、

国際送金インフラコストを60%削減できる

十分に市場の流動性が高まった場合、デジタル資産XRPを使用すると、現在のシステムと比較して60%のコストを削減することができます。
  • 前述のモデルでは、初期のXRPのボラティリティが高い状態での控えめな仮定(流動性通貨の5倍の通貨ヘッジコスト)が含まれています。
  • 機関投資家によるXRPの保有と活発な取引により、XRPのボラティリティが大幅に低下し、ヘッジコストが大幅に削減されます。
  • XRPのボラティリティが現在のグローバル通貨とおなじであると仮定すると、コストは現在のシステムと比較して60%削減できます。
さらに、XRPインセンティブプログラム(XRPのマーケットメイカーにXRPをプログラマブル配布をする)により、XRPの取引スプレッドを圧縮することを計画しています。

 

RippleNet/ODLコスト削減の仕組み

銀行は、RippleNetを採用する

銀行はRippleNetを採用する

銀行はRippleNetを採用することにより、国際送金インフラのコストを33%削減することができます。
  • RippleNetのリアルタイム決済により国境を越えた2日間の「飛行期間」がなくなり、流動性コストが65%削減できます。
  • 決済関連の例外処理と取引の失敗にかかる人件費を大幅に削減でき、支払い操作コストの48%を削減できます。
  • 国境を越えた2日間の「飛行期間」がなくなり、バーゼルⅢコストが最大99%削減できます。

※RippleNetはリアルタイム/シームレスな国際決済インフラの相互運用性ソリューションです。

≫RippleXRPはなぜ期待されているのか?

銀行は、貸借対照表上にXRPを保持する

銀行はデジタル資産XRPを保持する

銀行はデジタル資産XRPを採用することにより、国際送金インフラコストを42%削減することができます。
  • ノストロ口座が不要になり、現金管理と口座維持コストを74%削減できる
  • 冗長な流動性コストを99%削減できる
  • XRPの通貨ヘッジコストが152%増加する
この仕組みでは、金融機関は必要に応じて取引所からオンデマンドにXRPのリアルタイム流動性を調達することができます。(ODL/オンデマンド流動性)

 

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