RippleXRP:FederationSideChainに関する考察

RippleXRP:FederationSideChainに関する考察

※VM=バーチャル・マシン(仮想マシン)

 

RippleXRP FederationSideChainに関する考察:

 

特徴/用途:

  • XRP元帳メインチェーンを中心として、サイドチェーン同士が相互に資産を送金することができるネットワークを構築できる。(例:xUSD(サイドチェーン) ⇒ XRP ⇒ xDeFiチェーン)
  • XRP元帳メインネットを仲介して、SideChain上の資産をシームレスに、相互に送金することができる。(例:xCBDC① ⇒ XRP ⇒ xCBDC②、またはDeFi実行、など)
  • SideChain上には、XRP以外の独自資産(トークン)をネイティブアセットとして発行することができる。

 

まず、大きなユースケース2つとして…、

  • SideChain資産の発行(CBDC、その他トークン)
  • XRP元帳DeFiチェーンの実装(エンタープライズDeFi、EVM、ほか)

上記が考えられる。

さらに…、

  • プライベートXRP元帳(低手数料、超高速のXRP取引プライベート元帳による水平スケーラビリティ)
  • 独自NFT発行・管理用サイドチェーン

これらの用途が考えうる。

 

  • ①プライベート元帳を介して高速・低コストでXRPを取引することもできるし、
  • ②『CBDC/その他』のトークンを、XRP元帳とシームレスに送信できる形で発行することもできるし、
  • ③SideChain上のあらゆる資産を活用して『DeFi/スマコン』を実行することもできる。

 

※※特に、これは個人的な意見だが『エンタープライズ向けDeFi SideChain』が実装されるなら、おもしろい展開もあるかと。

 

仕組み:

  • 「Federationサイドチェーン」は、「Federator」というソフトウェアによりXRP元帳メインチェーンに接続されているが、『完全に独立して検証される元帳』として、『SideChain独自のバリデーター』を持つ。
    (※発想としては、Polkadot Parachainに似ている↓※実際には、メインチェーンにトランザクションを同期しない点で異なる。)

  • XRP元帳サイドチェーンは、『許可制、一部許可制、パブリック』のいずれのトランザクション検証方法も自由に採用することができ、バリデーション報酬も自由に設計することができる。

 

FederationSideChainは、PolkadotParaChainに似ている:

※※「FederationSideChain」のアイデアとしては、「Polkadot」のパラチェーンに似ている。⇩ 

メインチェーンと、独自に検証される目的別のパラチェーンがある。

ただし、トランザクションが同期されない点で「XRP サイドチェーン」と「パラチェーン」は異なる。

その他:

  • Flare:ネットワークを非チューリングトークンに接続する
  • Polkadot:独自パラチェーンで相互運用性を提供
  • Cosmos:IBCによりTendermintチェーンをリンクする
  • Wanchain:異種チェーン間の分散型ブリッジ

※外部 ソース

 

RippleXRP:EthereumVM SideChainの実装/できること

 

Ripple社は2021年11月に『XRP元帳FederationSideChain』の実装を提案し、その後『EthereumVirtualMachine(EVM)』サイドチェーンの実行を示唆してる。

 

FederationによるSideChainの実装:

XRP元帳のサイドチェーンは『Federation』により実行され、MainChainとSideChain上でシームレスに資産を相互運用することができる仕組み。

 

XRP元帳『EthereumVirtualMachineサイドチェーン』でできること:

  • XRPによるEVMスマートコントラクトの実行
  • XRP元帳ベースによる、低コストで理想的なDeFi、トークン発行

 

FederationSideChainの報酬設計:

※RippleInsight FederationSideChain

  • FederationSideChainにより、XRPとSideChain上のネイティブアセットでシームレスに相互運用が可能になる。
  • たとえば、SideChanin上で何かを実行したいと思った時、メインネット上ではその量に応じたXRPが送金される。
  • SideChainでは、独自のバリデーターを設定でき、完全な許可制、または分散型、など、自由に報酬設計とバリデーション方法を設定できる。

例)EVMチェーン上の独自アセットを設定する。XRPを移動することにより、シームレスに XRP ⇔ 独自アセット をXRP元帳の統合型DEXにより交換することができる。

例)EVMサイドチェーンにスマコンをデプロイし、XRPをガス代として支払うことで自動的にサイドチェーン上のガス代として変換され、SideChain上のコントラクトを実行することができる。などの例が考えられる。※外部:スマコンのしくみ
⇒必要なガス代は、バリデータに支払われる可能性がある。または、完全に許可制のエンタープライズ向けSideChain元帳にすることもできる。

これにより、『XRP元帳ベースのエンタープライズ向け許可制DeFiプラットフォーム』も構築できるだろう。(XRP送信により許可制エンタープライズ向けDeFiが実行できるしくみ)

 

考えうる用途:

  • 許可制のXRP取引用サイドチェーン
  • 許可制のエンタープライズDeFiサイドチェーン

XRPの追加機能として、XRPにより実行できるスマコンチェーンの実装、および水平スケーラビリティの向上のための許可制XRPサイドチェーンが考えうる。

  • CBDCプライベート元帳

また、公言されている通り、CBDCプライベート元帳はXRPの許可制サイドチェーンとして計画され、テストされています。これらのCBDCはシームレスにXRP元帳を介して移動することができます。

(発行元のSideChainから、XRPを介して安全に別のSideChainに移動することができる。)(SideChain上の資産を外部のSideChainに移動する場合には、それに相応する量のメインネット上のXRPを該当のウォレットに送信するしくみ。

つまり、たとえば xUSD(SideChain) ⇒ XRP ⇒ xEUR(SideChain) とシームレスに資産を移動できるだろう。

 

SideChainはXRP元帳メインネットのマルチシグウォレットにより運営され、サイドチェーンバリデーターの集合的な署名力のみがそのアカウントを制御することができます。

 

 

さらに、XRPL助成金(Grants)および『クリエイターファンド』により、SideChainのユースケース創出がおこなわれています。

 

計画 2021年4Qで実装、2022年H1で開発者ツールを公開:

 

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