RippleXRPのNFT活用戦略と仕組み

RippleXRPのNFT活用戦略

Ripple社はXRP元帳活用戦略の1つとして『NFT』に真剣に取り組んでおり、直近の動きをまとめる。

  • 2億5000万ドルの(NFT)クリエイターファンドを組成
  • ②FederationSideChainを2021年11月に提案し、2022年1QにFederationSideChain開発者ツールを導入する(予定)
  • ③EthereunVMのSideChainも実装予定

 

→ XRP元帳ベースの『NFT売買プラットフォーム』:レイヤー1の高額な手数料を改善し、理想的なNFT機能を提供する。NFTプラットフォームはXRP元帳ベースでNFTを発行・管理することができるようになる。

※※もっともエキサイティングなのは、分散型ファイナンス(DeFi)です。
※※XRP元帳NFTにより、ガス料金とMint(鋳造)の料金が抑えられ、理想的なNFTプラットフォームへ。

NFTを発行し、管理・交換するために最適な『NFTプラットフォーム』を構築。

XRP元帳にあらかじめ組み込まれた『トークン発行機能』の改良版のような形?

 

(NFT)クリエイターファンド:2億5000万ドル

※Ripple ※RippleInsight

目的:

  • XRPLと統合した、クラス最高クラスのNFTエクスペリエンスを提供する

対象:

  • クリエイターとブランド
  • NFT環境をクライアントに提供するエージェンシー
  • マーケットプレイスのイノベーター

パートナー:

  • Mintable.app
  • mintNFT
  • VSAパートナー

 

XRP元帳 FederationSideChainを2021年11月に提案する

 

XRP元帳メインチェーンは、一貫した低コストを維持するため、スマートコントラクトやDeFiなどの追加機能はFederationSideChainで実装されます。

FederationSideChainでは、XRP元帳メインチェーンとは別の機能を持った「まったく別のブロックチェーン」を『フェデレーター』により接続するしくみ

 

『Federator』で相互接続することにより、メインチェーンとサイドチェーンの資産を相互にシームレスに移動することができます。

※※Ripple社(RippleX)はFederationSideChainを2021年11月に提案し、承認されればXRP元帳で『FederationSideChain』が利用できるようになります。

 

さらに、2022年上半期(H1)には、FederationSideChainを簡単に作成、起動、テストし、クロスチェーントランザクションを追跡する開発者ツールが導入される予定です。

 

EthereunVMのSideChainも実装予定

 

さらに、RippleXではEthereum仮想マシン(EVM)のSideChainを発表し、XRPによるEVMスマコンレイヤーの実装を予定しています。

XRP SideChainによるEVMスマコンには、安定した低価格というメリットがあります。

 

これにより、XRP元帳SideChain上でDeFiを実行することができるようになり、『XRPLGrants(助成金)』では、そのユースケース創出をサポートしています。

XRP元帳SideChainとしてEVMレイヤーが実装されることにより、XRPを活用したDeFiやスマコンが立ち上がることが予測できます。

 

開発:

XRPLedgerによるNFTの発行は、現在提案段階でありXRPLedgerの開発コミュニティで議論されています。

XRPLedgerのNFT提案:

 

 

RippleのNFT戦略:XRPを活用

2021年5月25日に、「nbougalis氏」によりXRPL財団が主導するXRPL上の「NFT:Non-fungible tokens」の提案が、Git-hub上の「XRPL-標準の提案#46」で提出されました。

※David Schwartz氏、Aanchal Malhotra氏、Nikolas Bougalis氏により提案

✅XRPL上のNFTトークンとは何か?

XRPLedgerには、すでにDEX機能として「代替可能な支払い用トークン(IOU)」の発行機能をサポートしています。

このような「IOU(トークン)発行」の仕組みは、NFTを実装するためにも使用できます。

 

この「XRPL-標準の提案#46」で提案されたNFTトークンの特徴は、次のとおりです。

✅提案されたNFTトークンの特徴

  • 不可分である
  • ユニーク(唯一性)である
  • 支払いには使用されない

 

このXRPL-標準提案の長所と短所は、次のとおりです。

長所

  • 「転送料金」や「書き込み可能/書き込み不可能トークン」など、NFT固有の構成とオプションにより、柔軟性を得られる
  • 多数のNFTを効率的に保存できるストレージメカニズムが得られる

短所

  • XRP元帳プロトコルの修正により、複雑性が増す。バリデーターが元帳の一部として永続的に保管しなければならないデータの種類が増える。
  • あたらしいNFTトークントランザクションとデータ型をあつかうためには、NFTトランザクションを読み取り、表示し、トランザクションを処理するために、「あたらしいクライアントライブラリ」「ウォレット実装コード」が必要となる。

長所は「柔軟性が得られること」

短所は「複雑性が増し、NFTを表現するための新たな実装が必要なこと」

 

XRPLedgerによるNFTトークンの仕組み

「XRPL-標準の提案#46」では、あらたなXRPLオブジェクトとして「NFToken」を提案します。

※あくまで”提案段階”です。

 

✅XRPLedger:NFTトークンの仕組み

XRPLedgerのNFTは、「NFToken」として定義される新しいXRP元帳上のオブジェクトです。

「NFToken」オブジェクトは、直接NFTに関連付けられたデータを保持するのではなく、「URIフィールド」により元帳外部のコンテンツを参照する仕組みです。

 

つまり、XRP元帳上に直接コンテンツデータを保管するのではなく、NFTokenオブジェクトの「URIフィールド」外部参照先にコンテンツデータを保管します。

 

※これらは、「SolidPod」のような分散型データストアと関連している可能性があります。

 

✅「NFToken」オブジェクトの発行と焼却

  • 発行:「NFTokenMintトランザクション」により、XRP元帳上に「NFToken」オブジェクトを発行できます。
  • 焼却:「NFTokenBurnトランザクション」により、XRP元帳上の「NFToken」オブジェクトを焼却することができます。

※NFTを受け取るためには、XRPLedger上のNFTアカウントに「2~5XRPのインクリメントリザーブ」が必要となります。

 

NFTokenPage:

2XRPのインクリメントリザーブにより「NFTokenPage」が作成でき、最大32のNFTokenを保管することができます。

NFTokenがオーバーフローした場合には「next」と「previous」のページを挿入することができます。

※NFTokenは、NFTokenPageに発行する必要があります。

 

今後、XRPコミュニティの精査を受けて、アメンドメント(修正案)投票へつなげていく予定となっています。

 

参照記事

RippleX:XRPLを使用したNFTの構築:https://blog.ripplex.io/building-a-more-sustainable-scalable-and-accessible-future-for-nfts-with-xrpl/

Ripple:NFT戦略とは?【DavidSchwartz氏が言及】

≫チームRippleX:NFTに注力

RippleCTO DavidSchwartz氏がNFTに言及

Ripple社CTOのDavidSchwartz氏はNFTについて、

「Rippleは現在、NFT戦略に取り組んでいます。ここで重要な要素はユーザーエクスペリエンスだと思います。完璧である必要があり、内部テクノロジーが何であるかを人々がそれほど気にかけているとは思いません。NBAトップショットを使用する人々は、ショットを所有したいだけです。」

と述べています。

CTOのDavidSchwartz氏はRipple社のNFT戦略の詳細を述べることはしませんでしたが、1つのアイデアは「フェデレーテッド・サイドチェーン(Federated Side Chain)」でした。

≫参考:NEWSBTC

Federated Side Chainとは?

「Federation」とは、複数のサービス間でのユーザー認証連携をおこない、1度のユーザー認証で複数のサービスを利用可能にすることです。

✅Faderated Side Chain の仕組み

XRP元帳とSideChainの間に「Federationソフトウェア」を実装することにより、XRP元帳とSideChainの間でシームレスに資産を相互移動することができるようになる仕組みです。

一定の管理権限を持った「Federator」がマルチシグウォレットを管理することにより、XRP元帳上の資産とSideChain上の資産を相互に移動することができます。

サイドチェーンは独自のバリデーターを実行し、サイドチェーンのトランザクションの検証はサイドチェーンのバリデーターにより検証されます。

 

NFTが実際に解決できる2つの問題とは?:DavidSchwartz

≫Thinking Cryptoインタビューより

①コレクション

最初の興味深いユースケースは「コレクション」です。ほかの誰もが持っていない非代替トークン(NFT)によりコレクションを作成することに価値があります。

②デジタル権利

ユーザーは、歌、本、映画、などの購入したデジタル権利を持ちますが、これらのデジタル権利はすべてプラットフォームに依存しており、サービスの廃業とともにすべての権利を失うことになります。

デジタル権利をNFT化することにより、購入したデジタル権利をプラットフォームを超えて使用することができるようになります。

 

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