このページでは、仮想通貨NEMの新通貨「Symbol(シンボル)」について、わかりやすく解説をおこないます。
仮想通貨NEM・シンボルとは何か?
仮想通貨NEM、シンボル(XYM)とは何か?と言えば、次のとおりです。
2021年3月15日にローンチするNEMの新通貨
仮想通貨NEMの新通貨「ジム(XYM)」は、2021年3月12日9時50分ごろ(ブロック数:3105500)にスナップショット後、2021年3月15日のSymbolメインネットワークのローンチに合わせて配布されます。
NEM保有数に対して、1:1で配布される
仮想通貨NEMの新通貨である「XYM(ジム)」は、2021年3月12日時点のNEM保有者に対し、1:1の割合で配布されます。
Symbolローンチ後もNEMは存続する
2021年3月15日にSymbol(シンボル)のネットワークがローンチされた後にも、仮想通貨ネム(XEM:ゼム)はそのまま存続して開発が進められます。
エンタープライズ企業向けに特化した「Symbol(シンボル)」
これまでの仮想通貨NEMは、いわゆる開発者向けの「サンドボックス(外部に大きな影響を与えずに実験をおこなえる環境)」としての用途が大きく、エンタープライズ企業が実用するための環境ではありませんでした。
以前から、仮想通貨NEMのネットワークは「Catapault(カタパルト)」と呼ばれる大型アップデートが予定されていましたが、名称を変えて「Symbol(シンボル)」として新ネットワークをリリースすることになりました。
元々は「Catapault(カタパルト)」と呼ばれていた
仮想通貨NEMの新ネットワーク「Symbol(シンボル)」は、元々はNEMの大型アップデート「Catapault(カタパルト)」として計画されていたものです。
正しい通貨の名称は「XYM(ジム)」
少し紛らわしい名称ですが、正しくは次のとおりです。
【正しい通貨の名称】
- ネットワーク名:NEM(ネム)、通貨名:XEM(ゼム)
- 新ネットワーク名:Symbol(シンボル)、通貨名XYM(ジム)
「Symbol(シンボル)」が新しいブロックチェーンネットワーク、「XYM(ジム)」が新通貨の名称です。「通貨名」と「ネットワーク名」がそれぞれあります。
NEMとシンボルの違い
NEMとシンボルの違いとして、簡単に言えば次のとおりです。
【NEMとシンボルの違い】
- NEM:開発者向けのサンドボックス環境
- Symbol:エンタープライズクラスの実用ブロックチェーン
NEMとシンボルはそれぞれ異なる利用方法があり、NEMのネットワークはそのままNEMとして開発が進められます。
新ネットワークシンボル(Symbol)の特徴
ハイブリッドブロックチェーン
仮想通貨NEMの新ネットワークである「Symbol(シンボル)」では、「ハイブリッドブロックチェーン」を採用しています。
ハイブリッドブロックチェーンでは、「パブリックブロックチェーン」と「プライベートブロックチェーン」の2つのブロックチェーンを組み合わせて活用できます。
エンタープライズ企業では、取引の秘匿性を求める「プライベートブロックチェーン」としての用途が望まれる傾向があり、エンタープライズ用途での活用を念頭に置いた設計となります。
証券トークンの発行に適する「モザイク制限」
「モザイク機能」は、ブロックチェーン上に新しいトークンを発行できる「NEM」と「Symbol」に組み込まれた機能のこと。
Symbolネットワークでは、モザイク機能に制限をくわえることにより、たとえば「KYCを完了したアカウントのみがトークンを保有できる」などの利用方法ができるようになる。
STO発行プラットフォームとして利用する際に活用できる機能です。
複合トランザクション(アグリゲートトランザクション)
1度きりの使い捨て「スマートコントラクト」により、複数のトランザクションをまとめて処理することができる。
つまり「支払い処理」と「トークンの引き渡し」を同時決済することで安全性を高めることができる。
複数レイヤーによるマルチシグ
マルチシグ機能を複数レイヤーにすることにより、NEMよりもさらに高いセキュリティでのウォレット運用が可能となる。
シンボルの仮想通貨ジム(XYM)の詳細
仮想通貨「ジム(XYM)」は、シンボル(Symbol)ネットワーク上のネイティブ仮想通貨です。
シンボルの仮想通貨「ジム(XYM)」の詳細は、次のとおりです。
【シンボルの仮想通貨:XYM(ジム)の詳細】
- 最大供給量:約90億XYM(徐々にインフレ)
- コンセンサス:PoS+
- トランザクション処理能力:テスト環境下で3000TPS
関連:NEM Ignight – 仮想インキュベーター
仮想通貨NEM、シンボルに関連する項目として、NEMに関連するベンチャー事業に対して投資をおこなう「ネム・ベンチャーズ」が主催する「NEM Ignight」があります。
「NEMベンチャーズ」では、暗号資産ベンチャーに対し、NEMエコシステムにプラスになるような投資をおこなっています。
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