XRPのAMM:自動マーケットメイキング

 

XRPのAMM:自動マーケットメイキング

 

✅CFMM:Constant Function Market Makers:定関数マーケットメーカー

CFMMとは何か?と言えば、UniswapやPancakeSwapのような定数関数により、通貨ペアの両方を等価にするように動作するAMMのことである。

逆に、Comoundのように、アルゴリズムによる貸付プロトコルはAMMであってもCFMMではないと言う事ができます。

≫外部:定機能マーケットメイカーの特徴

✅ハイブリットCFMM

たとえば、Curve(別名Stableswap)のようなサービスでは、原資産の価格が安定しているばあいに独自の定関数カーブをもちいて流動性コストを削減するという視点がありました。

✅XRPLをCFMMに対応する

XRPLをCFMMに対応することにより、一般のXRP保有者はCFMMに資産をプールすることで自動的な収入を生み出すことができる可能性があります。

①3つの新しいTxタイプ

3つのXRPLのTxタイプとして、下記の3つが提案されています。

  • poolDeposit
  • poolWithdraw
  • poolSwap

≫外部:XRPLにCFMMを設置する提案

✅CFMMのメリット

①アルゴリズムによる高速取引

オーダーブック式のFX交換は、価格レート、注文の大きさ、板の深さ、取引履歴、投資家の行動など、おおくの要因により左右されます。

さらに、XRPL DEXで決済する場合には元帳のクローズまで約4秒間の時間がかかるやり方です。

CFMMでは、純粋に現在の価格レートとプール資産の規模により即座に処理を実行することができます。元帳のクローズを待つ必要はありません。

②すばやく流動性を拡大できる

これまでの方法では、マーケットメイカーは内部トレーディングデスクにより取引を監視し、さらに外部の取引所を介してリスクヘッジをおこなう必要があります。

しかし、CFMMであれば受動的な市場参加者が資産の貸し出しをおこなうため、流動性の拡大が桁違いにかんたんになります。

③価格オラクルの提供

CFMMでは市場原理的に正しい価格レートを決定するインセンティブがあるため、CFMMのDEXは他のスマートコントラクトが信頼できる価格オラクルを提供できます。

④経路選択の独立性

たとえば、オーダーブック制の取引所でFX交換をおこなう際には、どの価格レートでどのサイズの決済をおこなうことができるかは、市場参加者やその他の複雑な要因により決定されます。

しかし、CFMMであれば純粋にアルゴリズムによりプールが処理できる決済規模と価格レートが事前に決定できるため、非常にシンプルな経路選択を実現することができます。

✅CFMMのデメリット

①スリッページ

CFMMの資産規模に対して大きすぎる注文を入れた場合、価格がおおきくスリップする可能性があり、CFMMの資産規模に対して十分に小さいサイズの注文を処理することに適しています。

✅流動性プロバイダの利益の動的な変更

CFMMでは、流動性プロバイダに対する手数料を価格範囲に応じて動的に変更できる設計にすることで効率性を向上できる可能性があります。

 

✅機会損失のリスク

AMMの基本的な性質として、2つの資産を最初にロックし、その資産が常に等価になるようにアルゴリズム的に運用がおこなわれます。

AMMはマーケットに流動性を提供し、純粋に手数料が収益となります。

市場が常に上下を繰り返している際にはAMMは手数料による収益を生み続けます。

ただし、片方の資産が一方的に上昇をする場合には、その資産をホールドしていた場合にくらべて機会損失を被る可能性があります。

これは、投機的な視点から利益を得たいと考えている人以外にとっては理想的なマーケットメイキング機能となり得ます。

✅価格オラクルを利用したAMM

現在DeFiで一般的になっている流動性プールの自動計算によるAMMだけでなく、価格オラクルによるAMMが提案される可能性があります。

価格オラクルにもとづくAMMでは流動性提供者は両方のプールに資産をロックする必要はなく、マーケットの片方の資産を提供するだけで利益を得る可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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